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2011年10月23日にlocofrankが地元・大阪で満を持して開催した一大パンク・フェスティバル『FOUR SEASONS FESTIVAL』(以下、『FSF』)。なんばHatchを爆発的に沸かせた記念的初回から約1年半の時を経て、去る2月16、17日に待望の第2回が行われた。会場はより大規模なZEPP NAMBAとなり、あらゆる面でアップグレードを果たした狂乱の2デイズを時系列にドキュメントしたいと思います!


all photo by Yukihide "JON..." Takimoto

快晴に恵まれた初日の2月16日。開演予定の15時に差し掛かるころには、ZEPP NAMBAは大勢のオーディエンスで賑わっている。そんな中、まずはlocofrankの木下正行がオンステージ。来場者への感謝や諸注意に加え「知らないバンドにも触れてもらいたい」との『FSF』の意義などを呼びかけて、「みんなで作ろうな! よろしくお願いします!!」と威勢よく開催宣言! 
そして呼び込まれたのは、新たな編成で再始動を遂げたHUSKING BEE! 冒頭の「#4」から、イッソン(磯部正文)は生命力そのもののようなパワフルな歌声を響かせ、その両サイドでどんどん(平林一哉)と新ベーシスト・岸野も力強くパフォーム。軽快かつ鋭利な新ドラムス・山崎のリズムも耳と身体に心地よく、「Life」「Anchor」と矢継ぎ早な攻勢にフロアはみるみるヒートアップ。



「Tatsuyaがクビになって最高の形になった」との木下の前説どおりの、新体制になって間もないとはにわかに信じがたい盤石のバンド・サウンドだ(ちなみにTatsuyaはクビじゃなくて、あくまで任期満了であることを本人の名誉のために書き添えておきます・笑)。
「アルバムがもうすぐ出るんで、楽しみにしてくださいね」(イッソン)と新作『SOMA』から「Feedback Loop」もいち早く披露。そして、「(レコ発)ツアーも大阪であります。locofrankも出るんで……ウソだよ」(イッソン)と虚実入り交じったMC(笑)でも会場を沸かせ、ラストの「新利の風」まで沸点を更新し続けた新生HUSKING BEEだった。『FSF'13』の初陣に相応しい快演!



続いては、躍進著しいメロディックバンド・Northern19がオンステ―ジ。登場するなり「MORATORIUM」で一直線に絶頂へと駆け上がり、無数のダイヴァーとオイコールを誘発する。



ギターソロでは笠原健太郎(Vo&G)がステージ最前線に歩み出て激しくアジテート。「行こうぜ! 行こうぜっ!!」と容赦なくガソリンをブチ撒いていく。MCでは「俺たちのlocofrankへの愛を、このステージで存分にブチまけていこうと思います!」と、「2年前までlocofrankに嫌われて」いたとはにわかに信じがたいほど(どこまでも自虐的な健太郎……苦笑)兄貴分へのリスペクトを炸裂させる。
後半も「TRUTH」→「WISH」と脅威的なまでの勢い、そして瑞々しいロマンチシズムを内包したメロディックパンクで畳み掛け、最後は「STAY YOUTH FOREVER」で沸点突破! エモーション全開の熱演が何しろ痛快だった。



「コブシをもっと挙げろ!」とボーカル・ヤスオの獰猛な叫びから幕を開けたのは、20年近くにわたって日本のOi/SKINSシーンを牽引してきた雷矢のステージだ。「残された呼吸」「気狂い言動」と狂犬さながらの荒ぶるサウンドで疾走。「曲なんて知らなくてもいい。曲にあわせて叫べ!」と鬼のように檄を飛ばすなど、いささかコワモテ(失礼!)のアティチュードに冒頭こそキッズは面食らっていたものの、その内奥に底深い哀しみと優しさを称えた4人の熱演が徐々に、しかし着実にフロアを巻き込んでいき、遂にはフロアに飛び降りたヤスオがキッズと笑顔で交歓するに至る終幕は、本当に感動的だった。



「大阪よ! お前たちのパワーがないとこの国は沈んでいくからな!」という切実なメッセージと共に、「ありがとうが言いたいんです。岩手県宮古市出身なんですが、ライブハウスができることになりました。笑顔が戻ったんですよ。三陸に来いよ!」と東北支援への精いっぱいの感謝も胸に響いた。


冒頭の「Thanks」から大合唱&大爆発! 初日4番手のOVER ARM THROWは笑っちゃうくらいの感情ダダ漏れアクトで初っ端から爆笑上等の真剣勝負を挑み、対するキッズは熱烈なオイコールとクライドサーフで応戦。



輝くようなユニティがZEPP NAMBAに生み出され、「2003年に初めて会って、それから10年……CD出すたびにいろんなとこ連れてってくれて、locofrankには感謝してるんスよ。こんだけのデカイことやってくれて本当に感謝してます!」(鈴野/B&Cho)と主催者であり盟友・locofrankへ最大級のリスペクト! 菊池(Vo&G)によるlocofrank・木下のモノマネも大いにキッズを沸かせ(激似すぎて本人が影響受けるほど!w)、終盤「Dear my song」ではZEPP一丸の「♪ラララー!」の大合唱が全てを祝福するように響きわたった。4月からのワンマンツアー『Some Missing Night War vol.13』も期待大!



「知れば知るほどものすごくピュアです。音楽の力を心底信じてる人です」とは前説でのlocofrank・木下の言葉だが、5番手・難波章浩-AKIHIRO NAMBA-は、まさにその紹介どおりあらゆる差異や分断を超える音楽のパワーを発揮。「WAKE UP」「MY WAY」と曲を重ねるごとに輝くような歓喜を生み出していった。



本人と開催地名が同じなだけに、「いい感じ難波(←地名)?! 難波(←人名)いい感じよマジで!!」と少々ややこしいMCながら(笑)、貫禄とユーモアとエナジー溢れるアクトを繰り広げ、キラーチューン「STAY GOLD」も投下。さらにその直後、熱狂覚めやらぬフロアに「歌えるヤツいんの!?」と問いかけ、猛アピールしたシンタロウをステージに招聘。彼をボーカリストとして「STAY GOLD」再演という大サービス! 他ならぬ難波BANDの演奏で熱唱するという僥倖に恵まれたシンタロウのみならず、すべてのキッズにとって一生モンの思い出となったはずだ。



いよいよ初日も終盤な『FSF'13』。トリ前を任されたthe band apartは、冒頭の「coral reef」から爽快かつ痛快なグルーヴを響かせて疾走! 続く「higher」ではコーラスに合わせていくつものコブシが突き上がって、幻想的かつドラマチックな景色を広げる。

昨年末から地下のスタジオでレコーディングに明け暮れ、ほぼ廃人と化していた4人だからして、水を得た魚のように久々の娑婆でのライブを本人たちも存分に満喫しているご様子(「locofrankのお母さんがご飯作ってくれたり、非常に温かいフェスですね。レコーディングで全然家族に合ってないので、すさんでしまった僕の心には感極まるものがありました」とはベース・原の弁)。緻密でありダイナミズムにも満ちたアンサンブルで「shine on me」→「I Love You Wasted Junks & Greens」と畳み掛け、最後は「Eric.W」で幾度目かの絶頂を刻んでアンカーへとバトンを継いだバンアパ。ひとまずは5月からスタートする6thアルバム『街と14景』リリース・ツアーを心待ちにしたい。



時刻は20時40分——。沸き立つような待望感のなか、初日最後のアクト=locofrankの3人が登場。ぽーんと3つのボールをフロアに投げ入れ、「最後、出し切ろうか!? アー・ユー・レデー!?」(木下/Vo&B)といきなりの「START」投下、フロアは瞬く間に夥しい数のクラウドサーファーで溢れ返ることとなった(スゲェ!)。さらに「Mountain range」→「From eighteen」と、それまでの出演者の熱演とキッズの期待を真っ向から受け止めた音塊を、とんでもない熱量と共に放出していく。ペース配分などガン無視の、気持ちだけで突っ走るような無鉄砲アクトだが、一糸乱れぬサウンド・フォルムは正に15年間の苦闘の賜物だろう。



MCでは「(フロアを見渡して)めちゃめちゃエエ顔や! この顔を大阪で作りたかったわけです。これからも続けていけたらと思ってます!」(木下)と早くも『FSF』続行宣言が飛び出し(Yes!)、「横のヤツと手ぇ繋げ!!」と呼びかけた本編ラストの「ONE」では誰もが手に手を取ってひとつにユナイト。積年の夢が結晶化されたような目の前の光景に、ステージ上の3人も溢れんばかりの笑みをこぼしていたのが印象的だった。


鳴り止まないアンコールに応えて再度「STORY」で沸点を刻み、冒頭に投げ入れたボールを受け取ったキッズには出演者全員のサイン入りポスターがプレゼントされることを告げて初日を締め括ったlocofrank。「明日もまたやろうぜ!!」(木下)の呼びかけに万雷の拍手が沸いた。


取材・文:奥村明裕






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