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『FSF'13』2日目の2月17日(日)は、底冷えのする厳しい寒さのなか初日を上回るオーディエンスが来場。何しろRAZORS EDGE、FOUR GET ME A NOTS、milkcow、SiM、LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS、HAWAIIAN6、そしてlocofrankという全編ハイライトといえるタイムテーブルなのだ。




all photo by Yukihide "JON..." Takimoto

開演前には初日と同様、locofrank・木下正行がひとりオンステージ。集まったキッズを温かく歓待し、「アー・ユー・レディ!?」と高らかに2日目の開幕を宣言! そして、「大阪の俺たちの大先輩。力強さ、鋭さ、4人の爆発力といったら天下一品よ」と呼び込んだRAZORS EDGEが冒頭「GLOW IN THE DARK」から目にも鮮やかなロケットスタート! 「おい、ZEPP NAMBA! ここをライブハウスにすんぞ!!」とのKEMJI RAZORS(Vo)の言葉が瞬時にして具現化されてしまった。



バンドの新たなテーマソングといえる新曲「WE ARE RAZORS EDGE!」でも熱烈なモッシュを巻き起こし、さらに「RAZORS EDGE IS MOST THRASH!!」「YELLOW MINORITY」とチョッ速チューンで疾走。何しろKRASHの音速ドラミングが気持ちを掻き立てて止まないのだ。好き放題暴れ倒すキッズを愛おしく見つめるKENJIは、「最高! やっぱオオサカ、みんなアホやなあ!(笑)」と最大級の賛辞を贈り、終盤の「JUSO CRAZY NIGHT」では「来い!来い!!来い!!!」とアジって大量のキッズがステージを占拠。あらゆるボーダーを突破するRAZORSサウンドを象徴するようなその光景は、この冬のハイライトとしてキッズの脳裏に焼き付いたことだろう。



午後3時20分を回ると、2番手・FOUR GET ME A NOTSが登場。「やろうと思えば、なんだってできると思う。俺たちは夢を諦めません。それが773Four RECORDSで、locofrankで、FOUR GET ME A NOTSです。ヨロシク!!」と、直属の先輩たちによるイベントだからして、いつもにも増して気合十分の石坪(Vo&B)が宣言。そして、「Chase after rainbows」「Firm resolution」「Awakening」と一気呵成にスパ―ト!



新作『BLINKS』から石坪&智恵(G&Vo)のツイン・ヴォーカルが鮮やかな「Milestone」も披露し、場内に破格の一体感を生み出していった。「スタート地点はいつでも作れる。一期一会という気持ちでやって帰ります。また会いましょう!」(石坪)と呼びかけて、終盤も「Start all over」「Beginning」とアグレッシヴに畳み掛けたFGMAN。
勢いにのる彼らなら、出身地・千葉で『FSF』のようなフェスを立ち上げるという構想も決して夢物語ではないはずだ。



ある意味、2日目最大のクライマックスといえるのは、3番手としてステージに立ったmilkcowだ。休止期間が長かったものの20年以上のキャリアを誇る珍獣(?)とあって、ステージ袖でLOW IQイッチャンはじめ多くのバンドマンも見守るなか、冒頭「Bipolar Disorder」から漆黒のブラストビートを撒き散らして観る者を圧倒。



ヴォーカルのツルは獣のごとくシャウトし(時にマイクをディープフェラして!)、アンプによじ登るわステージに座り込むわ寝っ転がるわでアヴァンギャルドに暴走。MCでは「東京から来たおじさんのバンドなんだけどね。てか、ここデカくね!? locofrankがウソついたんだよ。最初150キャパって言ってて。やったことないよ、こんなデカいとこで!!」と逆ギレながら(笑)、最後まで無軌道かつ無秩序な、また、無類のカオスと快楽性を生み出す熱演を展開。悪いオトナの見本をこれでもかと示したmilkcowだった。くれぐれも良い子はマネしないよーに!(爆)



後半戦を迎えた2日目をさらに異次元の熱狂空間へと誘ったのは、目下ラウド/ミクスチャー・シーンを席巻中の4ピース、SiM(シム)! オープニング「Get up, Get up」からフロア一面にヘッドバンギングを巻き起こし、瞬く間にレッゾーンへと突入。



ヴォーカル・MAHはステージ最前にセットされたお立ち台に乗り上げてシャウト、ベースとギターがダイナミックにぶん回されるなど、躍動感に満ちた劇場型パフォーマンスが天井知らずにZEPPの熱を高めていくのだった。「今日よりちょっとでもいい明日を、その手でたぐり寄せていこうぜ!!」(MAH)とMCでも熱く呼びかけ、「みんなのムカつくことを、この曲のサビに込めて叫びましょうよ! ブッ飛ばしてけ!!」(MAH)と終盤の「I Hate U」では<FU*K YOU! FU*K YOU!>とフロアに無数の中指が突き上がり(壮観!)、ラストの「KILLING ME」ではMAHがステージから決死のダイヴ――。ショーとしてのエンターテイメント性と混じりっけなしのエモーションが高次元で融合された、文字通り圧巻のアクトだった。



「ずっと背中を見てきた、憧れの存在です」(木下)とlocofrankがゾッコン惚れ込む当代イチのお祭り男・LOW IQ 01が、信頼と実績のドラマー・福田"TDC"忠章と、"熊枠"こと村田シゲ(B&Cho)を従えて登場。今回は機動力に優れた3ピース=LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSとしてのアクトだ。冒頭で3人は固い握手を交わし、「今日も行きます、あ・ば・れ・ろ~!!」と「MAKIN' MAGIC」から荒々しくもスマートに疾走する。



「どうも! LOW IQ……コレなんだっけ?!」とユニット名をド忘れしながらも(笑)、イッチャンはレスポールをかき鳴らして高らかに歌い、軽やかにステップを決め、ZEPP内部に上気した高揚感と笑顔あふれるユニティを生み出していった。さらに、「面白いイベントだと思う。ベテランと新しいバンドの混ざり具合がいいね。さすがlocofrank!」と『FSF』への最大級の賛辞も! 「(世の中の)42才の中ではいちばんカッコいいと思ってます!」と自らも褒め称え、終盤もフロア一面にハンドクラップを響かせた「TOAST」など、勢いだけに任せない、貫禄溢れるショーマンシップに誰しもが酔いしれた。



「ステージ上とかじゃんじゃん来ちゃっていいわけよ? お互い禁止の遊びはナシにしようぜ! 最高の夜にしましょう!!」(HATANO/Dr)と冒頭からフロアを狂乱の無法地帯へと導いたのは、そう、「"バンドは生き様"っていう、最も大事なことを教えてもらった」(木下)とlocofrankが全幅の信頼を寄せる偉大なるパイセン・HAWAIIAN6だ。「LIGHT AND SHADOW」、「A CROSS OF SADNESS」などではヘヴィな命題と重低音を響かせ、ブライトな「I BELIEVE」では関西一円に響きわたるほどのシンガロング発生!


勢い表現が大げさになってしまうのも無理ないくらい、半端ない熱狂が巻き起こった。「ワーッ!となっている中でも、一瞬でもいいから東北のことを思い出してください」(HATANO)と切実なメッセージも届け、「また来年もZEPPでlocofrankが見れるという約束の歌!」と鳴らされた「PROMISE」ではKENJI RAZORSもステージ・ダイヴを決め、文字通り"最高の遊び場"を作り上げたHAWAIIAN6。盟友・RYOSUKE(B&Cho)が加入してまだ2年足らずだが、今が全盛期といって過言じゃないほど、そのステージは圧倒的強度と熱量を誇っていた。



さぁ、『FSF'13』もいよいよあと1アクトを残すのみ――主催者にして大トリ・locofrankが最後のステージに登る。午後8時20分、割れんばかりの大歓声のなか、「全部出せよ! ラストーッ!!」(木下)と呼びかけ、最初の一音から玉砕覚悟の全力プレイでスパート。



「survive」→「voyage」と曲を重ねるごとに加速度的に熱狂値を高めていく。数々の名シーンを生んだ2日間を締め括る大一番とあって、その重圧のデカさたるや想像に難くないけれど、ときおり3人は笑顔も見せて、爽快なまでに吹っ切れたパフォーマンスを展開。ゆえに相対するキッズもバンドの懐に飛び込んでいくようにダイヴしまくり、フロアは文字通り汗と歓喜でぐっちゃぐちゃに――。言うまでもなく、半端な関係性では描きえない光景である。両者の信頼はかくも篤く、また熱い。


中盤も「reason」「CROSSOVER」と初日の打ち上げで朝5時まで飲み上げていた(←リアル実話・笑)とは信じがたいハードなプレイで疾走。木下のMCにも、がぜん熱がこもる――「(この舞台を)用意したんは俺たちです。でも、作り上げてくれたんは、俺たちの仲間と君たちです。どうもありがとうございました!!」(その言葉は社交辞令でもなんでもなく、紛れもない本心だろう)。さらに、「今日みたいに楽しい日もあればツラい日もあるやろ。それも含め、君たちの人生やん? 俺たちの人生やん? 必死に初めてみようぜ!? やれるうちにやろうぜ!? お互いに成長して、また遊ぼうぜ!!」と熱血的に呼びかけ、「START」投下で一路レッドゾーンへ! アンコールでも、「安くないチケット代払って、寒いなかわざわざ来てくれた君たちの気持ちが本当に嬉しいです。ありがとう!」(木下)と再度心からのサンクスを届け、「今度は4デイズくらいやろか!?」発言には大歓声!(慌てて「HAWAIIAN6がな!」と補足・笑) 何かが終わってしまう寂寥感を吹き飛ばすように、木下は「手を繋げ! 手を繋げ!!」とコールして今のlocofrankのテーマソングといえる「ONE」を万感の想いを込めてプレイ。フロアに生み出されたいくつもの笑顔のサークルは、3人の願いが結晶化したように、文字通り宝石のような輝きを放っていたのだった。



こうしてレポートを書いていても思わず笑みがこぼれてしまうくらい心底楽しい2日間だったと共に、何か新たなムーヴメントの息吹のようなものを感じずにはいられなかった第2回『FSF』。メロディック・パンクが再び黄金期を迎える前兆? まだ推測の域を出ないけれど、ありったけの期待を寄せたいと思う。ここからはじまった、locofrankの新たな「START」に――。


取材・文:奥村明裕






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